VacuTECシリーズ
標準/カスタム真空プラズマトリーター
Tantec社のVacuTECプラズマトリーターは、多様な射出成形部品の大型・大量のプラズマ処理に対応する真空処理装置です。VacuTECは、チャンバー内を真空にした後、プラズマ電極から放電を発生させて処理を行います。電源にはTantecの先進的なHV-Xシリーズ発電機を使用しており、安定した性能を提供します。
VacuTECには、トレイや電極の数、台車ラック挿入タイプなど、ユーザー様の特定のニーズに合わせてシステムをカスタマイズできます。本装置は、処理時間が短く、自動車やエレクトロニクス、医療など幅広い業界で活用されており、接着性や濡れ性を高めることで製造プロセスを革新しています。
この技術は、高いパフォーマンスと柔軟性を兼ね備えており、様々な業界で生産性の向上と品質の安定に貢献しています。
特長
- 誰でも簡単に使えるシンブル設計
主電源と圧縮空気に接続するだけで使用できます。特別な準備はほとんど必要ありません。 - スピーディーな表面処理
高いプラズマ出力効果により、材料にもよりますが20～180秒という短時間で処理が完了します。 - 用途に合わせて選べる真空チャンバー
チャンバーとワークトレイは、多くの用途に対応できる標準的なものが用意されています。もちろん、ご要望に合わせてカスタマイズすることも可能です。 - 真空レベル
プラズマを発生させる際の真空度は、0.1～6mbarの間で調整できます。これにより、処理したいものに合わせて最適な環境を作ることができます。。 - プロセスガス
アルゴンや酸素などのプロセスガスを使用できますが、ほとんどの用途ではガスを使わなくても十分な効果が得られます。 - プロセス制御
プラズマ処理のすべての工程は、専用のHV-XジェネレータとPLCユニットにより制御されます。処理状況や設定は、タッチパネルで簡単に確認できます（標準：Pro-face製）。 - コスト効率の高い表面処理
消費電力が少なく、特別なガスも不要なので、ランニングコストを抑えることができます。 - あらゆる素材に対応
導電性（金属など）と非導電性（プラスチックなど）、どちらの素材の表面処理も可能です。 - チャンバードア
チャンバーの扉は、手動で開閉するタイプと、自動で開閉するモーター駆動タイプからお選びいただけます。
| 技術仕様 | VacuTEC真空プラズマトリーター |
|---|---|
| 主電圧および周波数 | AC100～480V、50/60Hz |
| 出力電圧/電力 | 最大400Vp/最大2000W |
| 電源 | HV-Xプラズマ発電機シリーズ |
| 圧縮エアー | 5～6bar（クリーン&ドライ） |
| プロセスガス | 標準：空気（要望に応じて酸素、アルゴンおよび窒素に対応） |
| 真空ポンプ容量（m3/min） | 15～240m3/min（真空チャンバーのサイズによって異なる。その他は要望に応じて対応） |
| 真空レベル | 0.1～6mbar |
| 真空排気時間（一般） | 15～60秒（チャンバーサイズとポンプ容量によって異なる） |
| プラズマ処理時間（一般） | 20～180秒（材料によって異なる） |
| 制御および接続 | タッチパネル（標準-Pro-face製） |
| 準拠規制 | CE-RoHS-WEEE |
